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お知らせ

別のブログに移ってみます。

http://d.hatena.ne.jp/m-kikuchi/

使い勝手がいいようならそのまま移行、ダメなようなら戻ってくるという感じで。
こちらはそのまま残しますよ。

購入日記44

今日は2冊購入しました。

おがきちか『Landreaall』4巻
PEACH-PIT『Rozen Maiden 新装版』3巻



『Landreaall』はこの巻から新展開。
アカデミー(フォーメリー・ロイヤル・スクール)での学園生活が始まります。
寄宿生たちの様々な思惑が絡んでくるようで・・・。続きも楽しみです。

今月の購入はこれで打ち止めかな。

Landreaall 4 (4) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)Landreaall 4 (4) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
(2004/07/24)
おがき ちか

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購入日記43

今日は4冊購入(してしまいました・・・)。

長月みそか『HR ~ほーむ・るーむ~』1巻
きづきあきら+サトウナンキ『まんまんちゃん、あん。』1・2巻
とよ田みのる『FLIP FLAP』



『FLIP FLAP』、マンガレビューサイト各所で取り上げられていますね。
便乗するかたちで読んでみましたが、非常に面白かったです。

自らを「普通」と認識している少年、深町。
「変化」を試みた彼は、高校卒業の日に憧れであった山田さんに告白をする。
山田さんは一言「いいですよ」と言うものの、とある条件を出す。
ゲームセンターへ深町を連れてくる山田さん。
山田さんが向かったのは、ピンボールの台。
山田さんが出した条件とは、ピンボール台のハイスコア(3,123,670,320点)を超えることだった。

世界初(?)のピンボールラブコメ。
最初は下心もあってピンボールをしていた深町ですが、次第にその世界にハマっていきます。
会ったこともないハイスコア保持者「UFOさん」が見ていた世界を見るために、真っ直ぐにピンボール台に向き合う深町。
その一途な、そして熱い思いが伝わってくるんですよね。
最近はゲームそのものから離れ気味なので、狂ったようにゲームにのめり込んでいた時期のことを思い出したりもしました。

また、ハッとさせられる台詞も多いんですよ。
いちばんいいなと思ったのがこれ。

山田さんにとってあのハイスコはなんなんですか
そんなに意味のあるものなんですか?

無いです

こんな無意味なことを続けていて空しくならないんですか?

なりません
ただ 心が震えるのです


マンガを読む際も、この熱さを忘れないようにしたいですね。

FLIP-FLAP (アフタヌーンKC)FLIP-FLAP (アフタヌーンKC)
(2008/06/23)
とよ田 みのる

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山田さんの上唇が常に震えているのも気になります。

マンガ関連ニュースを2つばかり

マンガ情報サイトの無表情さんに気になる話題があったので、2つばかり。


次号アフタヌーンで同一人物による新連載3本が開始!

今日発売の「アフタヌーン」8月号は読み逃してしまったのですが、マイミクさんの日記によりますと遠藤浩輝『EDEN』、うたたねひろゆき『セラフィック・フェザー』の2作品が最終回だったとのことです。
2作品同時に最終回を迎えるというのは非常に珍しいです。何か新連載攻勢でも仕掛けるのだろうかと思っていたところ、予想の遥か斜め上をいく展開でした。

新人マンガ家さんの、3作同時新連載。聞いたことがありません。
四季賞受賞作家さんとのことですが、それにしても異例中の異例です。編集部の自信のほどが窺えます。
ただ、さすがに毎月3作描くのは厳し過ぎるのではないか?というのが正直な印象です。
1作あたりのページ数を減らす、ということかもしれませんが、それにしても負担は大きい筈。
最初は3つ同時に掲載して、以降はローテーションを組むのかな?
何にせよ、期待はせざるを得ないですね。


そしてもうひとつ。

! 新連載!! [ゲゲゲの鬼太郎]の水木しげる先生が新連載!!!

水木センセイには平伏すばかりです。
86歳にして、新連載開始。
小学生の頃に『ゲゲゲの鬼太郎』等を読み始めて以来、かれこれ20年以上(途中あまり読まない時期があったにせよ)。
未だに僕の水木熱は収まることはない。今後も収まることはないでしょう。
しかも新連載は『遠野物語』。岩手県出身としては期待せずにはいられません。

リンク先でも触れられていますが、新連載を読むことができるとは思っていませんでした。
最後に連載をしたのは・・・、「ビッグコミックゴールド」で描いた『カランコロン漂泊記』でしょうか?仮にそうだとすると、実に9年振りの連載となります。
次号は必読ですね。楽しみだなぁ。

カランコロン漂泊記―ゲゲゲの先生大いに語る (小学館文庫)カランコロン漂泊記―ゲゲゲの先生大いに語る (小学館文庫)
(2000/08)
水木 しげる

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そして欲を言えば、この勢いそのままに『鬼太郎霊団』の続きも是非・・・!

ツンデレという病に如何に向き合うか

(個人的には)今月最大の注目作、篠房六郎『百舌谷さん逆上する』が一昨日発売となりました。

百舌谷さん逆上する 1 (1) (アフタヌーンKC)百舌谷さん逆上する 1 (1) (アフタヌーンKC)
(2008/06/23)
篠房 六郎

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『百舌谷さん逆上する』は「アフタヌーン」で連載されています。
ある事件がきっかけでツンデレ美少女・百舌谷さんに下僕として扱われることになった樺島という少年(ブサイク)の視点から、百舌谷さんの果てしなく暴走し続ける日常(?)が描かれます。
そこに樺島をパシリとして扱い百舌谷さんにも執拗にちょっかいを出す竜田揚介、竜田の幼馴染みの五島千鶴、更には竜田の兄(オタク)なども絡んできて、それが原因で百舌谷さんのツンデレが爆発し・・・という展開ですね。

とにかく、ツン状態での百舌谷さんの発言が圧倒的です。
転校してきて自己紹介をする際の、最初の台詞がこうです。

初めまして

こうして皆さんの前に
立ってみると皆の顔が皆
長い間ほったらかした後ブサイクに
歪んで芽を出した毒まみれの
ジャガイモの山にしか見えません (後略)

(4ページ)



このように淀みなく繰り出される、流麗な言い回しによる罵詈雑言のオンパレードがこの作品の面白さのひとつですね。

ただこの作品の最大の特徴にして、『百舌谷さん』を巷に溢れる萌えモノとは一線を画したものにしているのが「ツンデレ」の設定です。
この作品において「ツンデレ」とは病気です。属性ではない訳です。

「ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害」という名称が与えられています。
因みにカバー折り込みの後書きによると、この名称を考えたのはSF作家の伊藤計劃さんとのことです。伊藤計劃さんのブログ(伊藤計劃:第弐位相)にも『百舌谷さん逆上する』の鋭い考察が書かれていますね。余談になりますが『バルバロイ』という同人誌に収録されている伊藤計劃さんの短編「セカイ、蛮族、ぼく。」(恐らく世界で唯一の「セカイ系蛮族小説」)は必読です。

CIMG0527.jpg

(いちばん右の同人誌が『バルバロイ』です。)

些か脱線が過ぎましたので元に戻します。
百舌谷さんは「ツンデレ病」に罹っている。
そして百舌谷さんはこの症状を心の底から呪っています。ここが重要だと思います。

実際に『百舌谷さん』を読んで、百舌谷さんのツンデレ具合に「萌え」を感じる人ってどのくらいいるのかな?と考えたりする訳ですよ。
作中の百舌谷さんが世界のすべてを呪う、その原因となっている「ツンデレ」を。
そのような属性に萌えるのは、その属性を持ち合わせて(しまって)いる当人の人格を無視・否定することに繋がり得るのではないか。

竜田は兄から、百舌谷さんのツンデレ的振る舞いを引き出すように要求されます。
そして竜田は、金に釣られて嬉々として承諾し、そして竜田に嫌われないよう暴力的な行動を必死に抑えている百舌谷さんに対してツンデレを出さないことを非難する。
第4話の観覧車の場面以降竜田の心情に幾分の変化が出ては来ているものの、それ以前の行為は読んでいてかなり不快感を感じるように描かれています。
この作品を読んで百舌谷さんのツンデレに萌えを感じる人は、竜田とさほど変わらないのではないか。

こういうふうに考えると、この作品はかなり重い問い掛けを発していると言えます。
かなり批評性の強い作品ではないかと思うのですよ。


『百舌谷さん』がどこへ向かうのか。そしてこの作品にどう向き合うべきなのか。
今後も注目の一作です。

マンガの「次回予告的な引き」

何日か前にお気に入りのブログ巡りをしていたところ、興味深い記事がありました。

サンデー作品に見られる、おさらい手法犬の本棚さん)

「サンデー」連載作品特有の手法として、前の週の内容をおさらいをしていることを指摘しています。ここ数週間はサンデー編集部に対しては批判的な言説が満ち溢れているなか、雑誌連載で作品を追っている読者への編集サイドの気配りを指摘している数少ない記事となっています。

これ、僕にも思い当たる節があります。
リンク先の記事を読んで真っ先に思い出したのが、藤田和日郎さんの『からくりサーカス』です。
ただ『からくりサーカス』の場合、更に一捻りしたおさらいとなっています。
実例を出しつつ、それに触れてみようかと思います。
引き合いに出すのは単行本8巻、「からくり~男」の章の第10幕(風と光)と第11幕(フラーヴィオとの戦い)です。

『からくりサーカス』では、ゾナハ病という病の病原菌をまき散らしながら世界中を渡り歩く自動人形(オートマータ)によるサーカス団「真夜中のサーカス」と人形破壊者「しろがね」との戦いが物語の主軸となっています。
大会社の御曹司である才賀勝が、父親の事故死以後命を狙われ始め、祖父の言葉に従って逃げます。
そして勝と、勝を追ってきた自動人形から偶然彼を助けることになったゾナハ病患者の加藤鳴海、そして勝の祖父から彼を守るよう頼まれたしろがね(本名はエレオノール)とが出逢うところから物語は動き始めます。

途中経過は省略しますが、鳴海はある出来事をきっかけに殆どの記憶を失った状態でパリに来ることになります。
そしてそこでゾナハ病の真実を知ることになり、自らも「しろがね」として自動人形と戦うという決断をすることになります。
それが描かれるのが「からくり~男」の章です。

とりあえず第10幕の最後のコマを。

CIMG0599.jpg


コマ中央にいるのが自動人形フラーヴィオ、フラーヴィオの左肩に杭で打ち付けられているのが他の「しろがね」をおびきだす為に攫われた最古参しろがねのタニア、背後に見えるのが同じく最古参しろがねのルシール、そして手前に見えるのが鳴海です。

そして第11幕の、同じ場面を描くコマがこちら。

CIMG0604.jpg


ここで重要なのが、10幕の最後の1コマで描かれていた場面が11幕では1ページまるまる(5コマ)で描かれていて、しかもこのページは11幕の5ページ目に当たるという点です。
第10幕の最後のコマは、思いっきり情報を圧縮して描いている訳です。

もう少し詳しく書くと、第10幕の最後1ページで描かれたのと同じ箇所が、第11幕冒頭の5ページを利用して描かれます。視点を変えたり、台詞が増えたりしています。
非常に適当ではありますが、図にするとこんな感じでしょうか。

CIMG0607.jpg


いちばん下の矢印が第10幕、真ん中の矢印が第11幕と考えてください。
矢印の最後のほうを点線にしています。最後のほうのページは情報が圧縮されています。
次の回では作中の時間の流れで考えると少し戻って、部分的に描かれていた箇所を詳細に描く訳です。

言い方を変えるとその回の最後のほうのページは、ドラマやアニメ等での次回予告に近いものです。見せ場を切り取って読者を惹き付けておいて、次の回ではそこに至るまでを詳しく描く、と。

マンガにおいて「引き」というのは非常に重要です。
次を読みたくなるようなコマで締めることが、作品の期待度にも繋がってきます。
その点に置いて『からくりサーカス』は期待を持たせつつ、且つ前回のおさらいを更に詳細なかたちで描くという非常に読者寄りの目線に立った構成をしていたと思います。

ただ非常に難しい技巧なのでしょう、この作品以外では同じ手法を使っているのを見た記憶がありません。読んでいないマンガはまだ星の数なので、単に僕が知らないだけということも充分あり得ますけどね。
何かありますかね?

購入日記42

今日買ったマンガは4冊。
こんなに買う予定はありませんでした。('A`)
でも内容的には大満足していますよ。

船戸明里『Under the Rose』4・5巻
別天荒人『明日泥棒』1巻
篠房六郎『百舌谷さん逆上する』1巻



『明日泥棒』は、一言で書くとSFメイドラブコメでしょうか?
東京上空に突如出現した謎の巨大な球体。
そこから現れたのは、ごく普通のサラリーマン・宮迫亨一が9年前に別れてなお想い続けていた天堂明日。9年前とまったく変わらない、しかもメイド服の姿で。
そしてその明日は、謎の球体が亨一の抱いている「明日のイメージ」を実体化したものと判る。そして本当の天堂明日とも再会し・・・。

予想が出来ない展開で、且つ軽快なテンポで物語は進行します。
二人の「明日」と亨一の三角関係とかが描かれつつ、時には(宇宙人のほうの)明日が超絶的な能力を振るって周囲を混乱させたり。
絵柄的にも洗練されています。今後も楽しみな1冊です。

今月最大の注目作『百舌谷さん逆上する』については後日長めの感想を書く予定です。

明日泥棒 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)明日泥棒 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)
(2008/06/19)
外薗 昌也

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編集者について書かれた本

幾つか前の記事で、編集者が書いた本を幾つか紹介しました。

当該記事:編集者が書いた本
(そういえば『トキワ荘実録』を挙げるのを忘れていました・・・。 )

今回は逆に、「編集者について書かれた本」を幾つか紹介してみます。
これも知っている・持っている範囲内での紹介となるので、実際にはまだまだあるかとは思います。




CIMG0597.jpg


『別冊宝島EX マンガの読み方』(宝島社)

マンガ研究史上、画期的な1冊とされています。
現在のマンガ評論・研究は表現論が中核を担っていますが、その出発点とも言える本です。現時点においてもこれを超えるものは非常に少ないと思います。
残念なことに絶版です。古本屋で見掛けたら(この分野に興味がある方は)迷わず買いましょう。

この本の160~164ページに「マンガ表現から見た編集者の役割」という記事があります。
写植や自社倫理規定に基づく台詞の変更、背景のアミ指定といった面から、編集者がマンガ作品そのものに影響を与えることが指摘されています。
手塚治虫『ロストワールド』の出版社毎の比較検討が非常に興味深いですね。
とは言えこの本が表現論を主に取り扱っている関係で、ストーリーそのものに対する関与については触れられることはありません。




編集者については、評論家で『マンガの書き方』にも記事を執筆している夏目房之介さんが幾つか書かれておられます。
2冊ばかりご紹介しておきます。

マンガ 世界戦略―カモネギ化するマンガ産業マンガ 世界戦略―カモネギ化するマンガ産業
(2001/06)
夏目 房之介

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この本の159~162ページが「台湾作家と『編集者』」という項で、日本の編集システムの説明とその特異さについての記述となっています。
少し引用します。

日本の編集者は、新人を何人か抱えて育てるのが大きな仕事で、彼らのためにアシスタント先の紹介、アパートの手配、新作ネーム(コマ構成とセリフ、絵のラフなどによるマンガの一種のシナリオ)のチェックとアドバイスなど、徹底的につきあう。「先生」になればなったで、作品設定段階からの共同作業、仕事中の栄養剤や食品の差し入れ、取材の手伝い、同行、原案に近いアイデア出し、はては逃げた作家の追跡や説得と、どう考えても労働基準法埒外の運命共同体のような仕事をこなす。

(160ページ)


そしてこのような密接な付き合いによる信頼関係が、戦後マンガの黄金期を作り上げたのだと指摘しています。
その指摘は恐らくは正しいです。しかしそれが成立し得たのは良くて1980年代初頭あたりまでではないかという印象もあります。
マンガ産業の規模が巨大化の一途を辿る80年代より前、尚且つマンガが右肩上がりに発展していった時期故ではないかという気がする訳です。因みに161~162ページに参考図書として幾つか編集者が書いた自伝類が挙げられていますが、それらを著した編集者の方々が(現場レベルで)活躍したのは1960~1970年代です。

例の雷句誠さんの原稿紛失問題の流れで話題になった松永豊和さんの『邪宗まんが道』は90年代が舞台となっています。その頃には既に各所でほころびが出始めていたのではないかという気もします。
この著書が小学館から出版されていることに、何か皮肉を感じます。

些かネガティヴな意見ばかり書いてしまいましたが、158ページにはエージェント・プロデューサー制度についての言及もあり、既にこの時期(出版は2000年)にこの問題について考えていたことが判ります。
またマンガ編集ノウハウの理論化も提唱されています。これは行われてしかるべきものだと考えます。


続けてもう1冊。

マンガ学への挑戦―進化する批評地図    NTT出版ライブラリーレゾナント003マンガ学への挑戦―進化する批評地図 NTT出版ライブラリーレゾナント003
(2004/10)
夏目 房之介

商品詳細を見る


この本の54~63ページに掛けて、「BSマンガ夜話」で『編集王』が取り上げられた際のエピソードが書かれています。『編集王』の回は「BSマンガ夜話」の全エピソードを通じても最も有名な回のひとつです。

『編集王』はマンガ業界を舞台に、描きたい作品にこだわるマンガ家と売れるマンガを要求する編集部の対立、つまり作家主義と商業主義が描かれます。
このマンガ家に、(マンガ夜話出演者の)大槻ケンヂ氏が異様なまでのシンパシーを感じて商業主義を弾劾する熱い語りを始めるという事態が発生しました。

『編集王』における編集者の描かれ方は相当に戯画化されたもの、との認識がメイン出演者の共通認識です。確かに熱血編集者がマンガ家に暴力を振るいまくる編集者に対し「てめえら人間じゃねえ!!」と叫んだりするくだりはまさしく時代劇や講談の世界です。
『破れ傘刀舟悪人狩り』の決め台詞とほぼ同じですし。

ただ先述の『邪宗まんが道』や新條まゆさんのブログで明かされたエピソードを読んだりすると、かなり近い世界なのではないかと思ってしまったりもする次第です。

編集者の世界はまだ謎が多いです(少なくとも傍目からは)。
80年代以降~現在に至る時期に現場で編集をやっていた(或いはやっている)方の、包み隠さない証言がない限りは全体像は掴めないのかもしれません。
そういう自伝類が出てくるのは、まだまだ先になるのでしょうか。

購入日記41

今日は雑誌を含め3冊購入。

船戸明里『Under the Rose』3巻
「ぱふ」7月号
「季刊エス」23号



『Under the Rose』が非常に面白いです。
ヴィクトリア朝の英国貴族・ロウランド伯爵家を舞台とする愛憎劇です。
1巻~2巻冒頭までは伯爵の庶子・ライナスの視点、それ以降は伯爵家に家庭教師として雇われた女性レイチェル・ブレナンの視点で描かれます。
階級に基づく価値観の対立、すれ違う感情、過去の記憶等が複雑に絡み合いながら、少しずつ伯爵家の人たちの心理が明らかになっていきます。サスペンス的な要素を持ちつつ、船戸明里さんの繊細な筆致により文学的な香気も漂っています。

お薦めですよ。

Under the Rose (1) 冬の物語    バースコミックスデラックスUnder the Rose (1) 冬の物語 バースコミックスデラックス
(2003/10/24)
船戸 明里

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(文庫版も刊行されはじめましたが、できれば大きな判型で。)

まぐろ帝國っていう作家さんがいるんですが・・・【若干ネタバレあり】

ご存知でしょうか?
成年向のマンガを描いておられます。
何日か前には、新刊についての記事がアキバBlogにも掲載されていました。

当該記事:まぐろ帝國:LUST TRAIN 「作家活動維持のため、買ってください」

詳しくは上のリンク先にも書かれていますが、単行本帯の

作家活動維持のため、買ってください」

いまだに「まぐろ帝」って書く人がいるんですよ。
※正しくは「まぐろ帝」です。
 お間違いなきよう。


といった文章が切実です。(´ω`;)

前々からまぐろ帝國さんの濃密な描写は気になっておりまして、且つ絵柄も僕好みです(最近の成年向はロリータ的傾向に拍車が掛かっている気がするんですが、どうもそういう絵柄は得意ではないのですよねぇ・・・)。それに加えてリンク先の記事。
さてどういうものかと思い、某書店で試し読みをしてみました(帯の文章に反しての行動に心苦しさを感じつつ)。

かなり意表を突かれた、という印象です。
つげ義春さんや水木しげるセンセイのパロディがやたらとあるのですよ。
とりわけつげ義春さんですね。ざっと読んだ限りでも『ねじ式』や『李さん一家』のパロディが見受けられました。


一読して思ったのが、どれくらいの人が判るのかな?ということです。
まぐろ帝國さんの読者層とつげ義春さんの読者層って、正直あまり被らないような。(´ω`;)
元ネタ自体は過去散々パロディの対象になっている作品なので知っている人は少なくないと思いますが、実際に読んでいる方ってどのくらいいるのかなぁと。

そして敢えてそれをパロディにした意図は何なのか、と深読みしたくもなります。
パロディというものは何らかの権威ある対象を笑いに転化させるものであり、その点において昨今の成年向同人誌はパロディとは言い得ないのだ・・・といった批評性・メッセージ性が込められているようでもあり、単純に趣味・ネタで描いているようでもあり。
とにもかくにも、妙な読後感を残す作品ではあります。

ただ笑いの要素は強くなればなるほど、「実用性」は弱まる印象があります。
そういう意味では、実用性重視の方には少し薦めづらいかもしれませんね。

ねじ式―つげ義春作品集ねじ式―つげ義春作品集
(2000/06)
つげ 義春

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医療マンガをめぐる攻防

ここしばらくの間、原稿紛失問題に関連する記事を中心に書いています。
その流れでいろいろとサイトやブログを読み漁ったりもしていますが、そんな中で 2ch まとめサイトのどこかで少し気になる書き込みが転載されていました。

どのサイトだったかは思い出せないのですが、出版社・編集者側を揶揄する内容の書き込みで、「○○は××のパクリ」といったよくあるタイプのものです。
当然『LOST+BRAIN』や『フェアリーテイル』とかが槍玉に上がる訳ですが、その中に「『最上の命医』は『医龍』を描けと命じられて描いたもの」という趣旨の書き込みがありました。
真偽云々はまぁ 2ch ですから、個人的な印象を反射的に書き込んだものでありましょう。

僕がそれを読んだ際思ったのは、「まぁ確かに設定(主人公が天才医師、医局のしがらみに頓着しない等)は似ていると言えば似ているけど、同じ小学館の雑誌だし・・・(´ω`;) 」というものでした。
で、その時ふと思ったのが、

「小学館の雑誌って、医療マンガがやけに多くないか?」

ということです。

追記を表示

購入日記40

そろそろ、新刊がいろいろと出始める時期です。
今日はヤングジャンプ連載作品の単行本発売日です。

岡本倫『ノノノノ』2巻
高遠るい『CYNTHIA_THE_MISSION』7・8巻



この3冊を購入しました。
『CYNTHIA_THE_MISSION』、結局揃えてしまいましたよ。(´ω`;)
8巻は、紫水ほたるの存在感が際立っていました。
ここまでの規格外というか、反則技を描かれるとむしろ清々しいですね。
そして次の巻ではこれまで良いところ無しだったシンシアが遂に活躍するようです。

『ノノノノ』は、野々宮が金メダルに執着する理由、並びに彼女の過去が描かれています。大きな展開はないものの重要な巻ですね。話に広がり・奥行きが出てきました。
尾形や「皇帝」等、非常に性格的にねじ曲がった新キャラも登場して面白いです。こういう人を描かせると巧いですなぁ。

ノノノノ 2 (2) (ヤングジャンプコミックス)ノノノノ 2 (2) (ヤングジャンプコミックス)
(2008/06/19)
岡本 倫

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購入日記39

今日は注目作が1つ発売されました。

藤田和日郎『月光条例』1巻
高遠るい『CYNTHIA_THE_MISSION』5・6巻



今日購入したのは以上3冊ですが、当然注目は『月光条例』。
やはり藤田和日郎さんの作品は熱いッ!

1つ前の記事で、例の雷句誠さん関連のこと(そういえば藤田和日郎さんは、雷句さんの師匠にあたります)を書きましたが、「サンデー」じたいは『月光条例』以外にも『ギャンブルッ!』『金剛番長』等、面白い作品は多くあります。『神のみぞ知るセカイ』や『オニデレ』も最近は話題なのかな?

いろいろと作家さんは大変でしょうが、頑張って欲しいですね。

月光条例 1 (1) (少年サンデーコミックス)月光条例 1 (1) (少年サンデーコミックス)
(2008/06/18)
藤田 和日郎

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今週号の「マガジン」と「サンデー」を読んだ訳ですが。

最早描かれていることの裏側ばかりが気になってしまいます。(´ω`;)

例の雷句誠さんの原稿紛失問題に端を発し、マンガ家の新條まゆさんが自らのブログで編集部との確執を公表したことは既に多くの方の知るところだと思います。

当該記事:思うこと。まゆたんブログ

それに続く記事(当該記事:その後)において、新條まゆさんは「あとのことは久米田先生に任せるとして・・・」と華麗にたすきを渡してしまったことも知られているかと思います。


で、この記事ならびに一連の騒動に対する反応があるとしたら、それが最も早く現れるのは今週号と考えられる訳です。早速『さよなら絶望先生』をチェックしてみました。
さすがに直接的ではないにしろ、しっかりと取り上げられていました。さすがは久米田先生です。
詳細については以下のブログに語られています。

『さよなら絶望先生』143話「六月の崩袈裟固め」におけるサンデー問題ネタの扱い
絶望先生ブログ するんぱしっく・わ~るどさん)


『さよなら絶望先生』が連載されているのは「マガジン」です。
では渦中の「サンデー」ではどうだろう?と思い、久し振りに雑誌を買ってみました。
当然チェックするのは橋口たかしさんの『最上の命医』です。

雷句誠さんのブログで公開されている陳述書において、名指しで批判されている編集者の一人に(『金色のガッシュ!!』連載時の)四代目担当・高島雅氏がおられます。
そしてその高島氏と同姓同名のキャラクターが『最上の命医』には登場します。作品の中核に位置する重要なキャラクターで、且つ美形の麻酔医です。
(『焼きたて!! ジャぱん』でも、橋口たかしさんは担当編集者と同名の人物を作中に登場させます。主要キャラクターで美形というのも共通しています。)

「サンデー」今週号の『最上の命医』では、高島雅(作中のキャラクターのほうです)の独白が多く見られます。ちょっと興味深かったので幾つか引用してみます。

ひょんなコトから、
今はかなり面倒なコトに巻き込まれている。

今回の件でも、一つはっきり分かったが・・・やはり人は人と関わるとろくなコトはない。
優しい人間ほど損をするようにできているのだ。

(98ページ)


命は正しいコトをしたが、
そもそも医療というのは、
どこまでが救命行為でどこからが危険行為なのかその線引きは難しいモノ。

だから、その解釈を悪用する人間が必ず存在する。

それは、実際は有効だったのに重箱の隅をつつくようなケチを付けられ、何年も放置されていたような治療法が医学界に山ほど存在するコトでもわかるだろう。

(100ページ)


医療ミスも同じで、
どこまで犯罪的なミスでどこからが避けられない事故だったのか、
その線引きを100%できる人間はいない。

そのため、裁判でも裁判官によって医者に有利だったり不利だったりする判決がまちまちに出てしまう。

要するに医療というのは解釈しだい・・・

政治や悪が介在する余地が非常に大きいモノなのだ。

(101ページ)



邪推ばかりしてしまう自分がいますよ。(´ω`;)
「医療」の文字を「編集」に置き換えて考えてしまったりとか。

いちおう弁護(?)しておきますと、この独白じたいはストーリー的にそれほど不自然なものではないのです。
先週号までの流れを説明すると、ある心臓外科医が赤ん坊の手術の際、誤って切ってはいけない血管を切除してしまいます。その赤ん坊を救うため、主人公の命は前例のない(しかしそれ以外に方法がない)ような手段を用いて手術を成功させます。しかし命の失脚を目論む副院長はその手段を危険行為と報告するように心臓外科医に圧力をかけます。
その流れで、上記引用の独白が出てくる訳です。
些か長広舌が過ぎる気がしなくもないですし、独白なのに自分の名前を2度にわたって告げる必要もない気がしますが、いちおう話の流れには添っている訳です。

しかしこの一連の騒動を知ってしまうと、どうにもその裏に何かあるのではないかと勘ぐってしまいます。代理戦争のように見えてしまう。
作品を使って自己弁護をしているのではないかとか、そういう邪推が次々と浮かんでしまいます。
真っ当に作品を愉しむことができないのが残念です。決して『最上の命医』じたいはつまらない訳ではないですからね。


とにもかくにも、この問題の一刻も早い決着が期待されます。

購入日記38

今日は秋葉原に立ち寄りました。
約1ヶ月半ぶりの秋葉原。あの悲劇的な事件が起こってからは初めてとなります。
通りの至る所に警官の姿がありましたが、既に献花台と取材陣の姿は消えていました。
街は少しずつ元の状態に戻りつつあるようです。
しかし、事件の記憶は風化させないようにしないといけないと思います。

今日は2冊ばかり購入しました。

高遠るい『CYNTHIA_THE_MISSION』4巻
おがきちか『Landreaall』3巻



美少女と、圧倒的なまでの暴力描写。
『CYNTHIA_THE_MISSION』が非常に熱いです(上で秋葉原について触れたばかりでこのようなことを書くのは不謹慎に過ぎるかも判りませんが・・・)。
この巻で登場する、ブリギットという少女の描かれ方は苛烈を極めています。
どのようなかたちであれ、読んだ人に強い印象を刻み込むと思います。

CYNTHIA THE MISSION 4 (4) (REX COMICS)CYNTHIA THE MISSION 4 (4) (REX COMICS)
(2007/01/09)
高遠 るい

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マンガや雑誌に埋もれ、仙台市の男性が・・・

こんなことがあったそうです。

マンガや雑誌に埋もれ、仙台市の男性死亡 地震による可能性(産經新聞)

記事の文章が微妙に判り辛いのですが、部屋全体の壁際に2mの高さまでマンガを積み上げていて、自分は部屋の真ん中に寝ていたということでしょうか。
それが岩手・宮城内陸地震によって一斉に崩れてきて押し潰されてしまった、と。

他人事とは思えません。
僕の実家があるのが最も震度が高い場所だったという点もありますし、何より僕が今住んでいるアパートには大量のマンガが積まれています。
さすがに壁際に2m積み上げるというような荒業はしていないものの、天井近くまである本棚にはマンガが詰め込まれています。大地震が来たら倒れる可能性は当然あります。

地震を防ぐことは不可能です。できるのは対策をとることくらいです。
しかし基本は貧乏人なので、あまり対策に資金を投じることもできません。
せめて、潰されても笑顔を見せるくらいの覚悟は持っていようかと思います。

マンガの下敷きになるのならば本望だ、と。

購入日記37

ここ数日で購入したのはこちら。

塩野干支郎次『ユーベルブラット』7巻
もとなおこ『コルセットに翼』2巻
船戸明里『Under the Rose』2巻



3冊のうち2冊が19世紀末の大英帝国を舞台としています。
『コルセットに翼』においては、

・両親と死別
・親戚により寄宿学校に送り込まれる
・冷酷な校長に、執拗なまでの手酷い仕打ちを受ける
・ボロボロの屋根裏部屋を充てがわれたり
・ヒロインの出生には何らかの秘密があるらしい
・その秘密の一端をしる人と偶然の出逢いがあったり、後ろ盾になってくれたり

・・・と、まさしく王道のなかの王道とも言える展開が続きます。
やはりこういう作品がないといかんよなぁと、思う今日この頃。
読んでいて安心感があるといいますか。
あとはミス・デスデモーナ(校長)の性格造型とかをより深く描いてくれると、今後の物語に奥行きが出るんじゃあないかと思っています。

ただ、大英帝国そのものを描くという感じではないかも。
ヴィクトリア朝の雰囲気・息づかいみたいなものですね。
階級制度・服装・調度・習俗・街の描写といったものは、『エマ』とか『Under the Rose』のほうに分があります。
まぁこれはどっちが優れているとかいうのではなく、何を描こうとしているかというのにも関係してくる話です。

コルセットに翼 1 (1) (プリンセスコミックス)コルセットに翼 1 (1) (プリンセスコミックス)
(2008/01/16)
もと なおこ

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(表紙は1巻です。)

編集者が書いた本

一連の雷句誠さん関連の動きで、「編集者」という存在が俄然注目を浴びている気がします。
編集者がマンガ家・並びに作品には少なからず関与しているのは明らかですが、表立って編集者自身が顔を見せることは稀です。
結果、一読者にとっては秘密のベールに包まれたような存在になっています。

ただ当然ながら、これ以前にも編集者について書かれた文章・書籍は存在します。
それらを知っている範囲で、幾つか紹介してみます。




【編集者が書いた本】

正確には元・編集者の場合が多いかと思います。
出版社の一社員という枷が外れて、書くことができる場合が多いのでしょうか。

CIMG0598.jpg

西村繁男『さらば、わが青春の「少年ジャンプ」』(幻冬舍文庫)

「ジャンプ」の創刊スタッフとして参加し、1978~1985年までの間編集長を務めた著者の回顧録。
当時のマンガ家とのやり取り、雑誌編集費の内訳や原価・売上率についての記述、専属制度の内容等、非常に資料的価値も高い作品となっています。
絶版になっているのが惜しまれます。
因みに同著者による『漫画王国の崩壊』という本もあります。こちらはフィクションの形態を取っていますが、少なからずモデルは存在するようです。

「奇」の発想―みんな『少年マガジン』が教えてくれた「奇」の発想―みんな『少年マガジン』が教えてくれた
(1998/05)
内田 勝

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実録!少年マガジン名作漫画編集奮闘記実録!少年マガジン名作漫画編集奮闘記
(2005/12/01)
宮原 照夫

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「少年マガジン」の名編集者と言われるお二方の著書。
恥ずかしながら未読です(高いんですよね・・・)。
しかし、内田勝さんのご逝去と入れ替わるようなかたちで今回の雷句誠さん問題が出てくるのは、何か象徴的な感があります。

因みに内田勝さんは、谷岡ヤスジ『ヤスジのメッタメタガキ道講座』の監修も務められておられます。その中で『ガキ道講座』が連載されたあたりの時期(1970~71年頃)を回顧する文章を書かれており、貴重な証言となっています。

ヤスジのメッタメタガキ道講座―もうひとつの「少年マガジン黄金時代」ヤスジのメッタメタガキ道講座―もうひとつの「少年マガジン黄金時代」
(2004/02)
谷岡 ヤスジ内田 勝

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まだまだあるのでしょうが、とりあえずは有名どころということで。
そういえば、サンデー編集者の回顧録ってあるのかな?

雷句誠さん問題その4:小学館側の見解が公開されました

実家のほうの地震被害が気になるところではありますが、家族・友人は無事のようなのでとりあえず話題を元に戻して、マンガ関連のことを書いていこうかと思います。


例によって雷句誠さん関連のことですが、ようやく小学館側での見解が発表されました。

当該ページ:読者の皆様へWEB サンデー
( 週刊少年サンデー公式サイトTOP 右上、非常に目立たない箇所にリンクが貼られています。)

あまり長い文章ではないので、全文引用してみます。

「少年サンデー」をご愛読いただき、ありがとうございます。

 今回、雷句誠氏より画稿紛失に関して弊社への提訴がなされた件につきましては、皆様に大変ご心配をおかけして申し訳ございません。真摯に受け止め、誠実に対応させていただきます。

 皆様からは、雷句氏がご本人のブログに掲載された陳述書、訴状に関して、ご意見やお問い合せをいただいておりますが、係争中のことであり、現時点でお答えすることができません。もとより、ブログにある弊社および弊社社員についての記載は事実とは考えておりません。今後は、法廷で当方の考えを明らかにしてゆくつもりでおります。

 「少年サンデー」編集部は、これからも誠実におもしろい作品作りに邁進してまいります。
 どうぞこれからもご愛読いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

小学館 「少年サンデー」編集部


当然注目すべき点は、雷句誠さんのブログへの言及箇所「弊社および弊社社員についての記載は事実とは考えておりません」でしょう。
この点について、雷句誠さんのブログも取り上げています。

当該記事:更新をしなくても・・・雷句誠の今日このごろ。

上記引用について、編集者のそれまでの姿勢を否定するものと評価しています。
それにより、今後のマンガ家に対しての編集者の姿勢も改めざるを得ない、理不尽な応対に毅然とした態度で臨むことを可能とする発言である、と。

ただ、これは口頭弁論にならないと判らないですが、小学館側が「そのような事実は元から存在しない」と主張する可能性も残っています(仮にそのような主張をしても、既に複数の証言が出てきている以上認めさせるのは甚だ困難でしょうが・・・)。

とにもかくにも、小学館側が「法廷で当方の考えを明らかにしてゆくつもりでおります」と言っている以上、この件については争う姿勢のようです。
今後も注目しなければならない問題だと思います。

もし予定が空いていれば是非とも傍聴に行きたいところですが、倍率は高いだろうなぁ。

地震発生

岩手・宮城で大きな地震が発生しました。
「岩手・宮城内陸地震」との名称が付けられたとのこと。

僕の実家が震度6強と、この地震での最大級の揺れを観測したそうです。
しばらくの間連絡が付かない状況が続いていたものの、何とか連絡は取ることができました。幸いにも親類・友人は無事でした。


天災そのものは、防ぐことは不可能に近いです。
何らかの対策を取って、被害を最小限に食い留めることが精一杯です。
残念ながら僕は専門家ではなく、一般的な人より幾分マンガ等を多めに読んでいるに過ぎません。

できることと言えば、このような災害について考えるきっかけになるであろう作品を挙げることくらいです。
それでもやらないよりは良いだろうと思うので、幾つか取り上げてみます。

復活の地 1 (ハヤカワ文庫 JA)復活の地 1 (ハヤカワ文庫 JA)
(2004/06/10)
小川 一水

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小川一水さんの名作『復活の地』(全3巻)。
第1巻では災害直後の様相、第2巻では復興、第3巻では発生が判っている大地震への対応が描かれます。政治的・学術的な描写も含め実に多面的な描写が為されています。特に3巻は参考になることが少なからずある筈。物語としても一級品なので是非とも読んで戴きたいと思います。

日本沈没 1 (1) (ビッグコミックス)日本沈没 1 (1) (ビッグコミックス)
(2006/06/30)
小松 左京一色 登希彦

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彼女を守る51の方法 1 (1) (BUNCH COMICS)彼女を守る51の方法 1 (1) (BUNCH COMICS)
(2006/09/09)
古屋 兎丸

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あと有名どころではこのあたりでしょうか。
そういえばつい最近「マガジン」で連載が始まった正吉良カラク(原作・監修:石黒耀、シリーズ構成:外薗昌也)『カグツチ』も地震が題材になっています。


余震も続いているようで、まだ不安な状況は続いています。

Appendix

プロフィール

きくち 

Author:きくち 
趣味はマンガの収集。
古今東西何でも可。そのぶん全体的に薄いのはご容赦願います。('A`)

週2~3回を目標に、マンガの感想や買った本の記録とかを淡々と更新していきますよ。
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